2012年12月2日日曜日

ブラジルと鹿児島がつながる



「サンパウロからいちき串木野へ」   小山 茂

 ブラジル日系ルーテル教会の徳弘浩隆先生より、11月29日電子メールが私に入りました。手紙と写真18枚が添付され、いちき串木野市の親族に届けてほしい、と依頼されています。徳弘先生の教会に来られている女性のご主人が11月21日に召天され、翌日ブラジルの慣例により徳弘先生が葬儀と埋葬をされました。ご主人は鹿児島のご出身で、奥さまは日本語で親族と連絡を取るのが難しく、徳弘先生が鹿児島の親族に電話をされました。さらに私が訪問して召天の経緯や写真を渡すことになりました。その29日に車を1時間ほど走らせて、親族の家に到着しました。88歳の叔母、従妹、そのご主人の3名にお会いして、託されたものを手渡して2時間ほど話してきました。初対面の方々なのに、心開かれる会話ができました。

 召天された男性と娘さんは、鹿児島に来られたことがあるそうで、その時に撮影した写真が飾ってありました。叔母様はずいぶん気にかけておられた様子で、連絡がないことに腹を立てていらっしゃいました。この度遺された奥様が鹿児島と連絡を取りたいと望まれ、徳弘先生と私の連携プレイによって、サンパウロと鹿児島の絆が取り戻せました。殊に気にかけていらした叔母様は、召天の知らせでしたが、ほっと安堵されたようでした。叔母様に甥御さんを、許してあげてくださいとお願いしました。なおこの日の夕方、徳弘先生が依頼された本教会経由の手紙も、親族に届いたと後から連絡がありました。

 話はそれで終わりませんでした。お会いした従妹の弟さんから電子メールが、徳弘先生に届けられました。また、次の日曜日12月2日鹿児島教会の礼拝に、お会いした従妹とその妹さんが出席され、感謝献金をいただきました。地球の裏側になるブラジルと日本で、両国の時差は12時間あります。徳弘先生の配慮によってつながりました。12月2日にサンパウロで初7日の記念会を予定され、親族から返信を期待されていました。遺された奥様が、たいへん喜ばれたと伺いました。主が取り持ってくださった親族のつながり、そのお手伝いができて私もとてもうれしく思いました。