クレヨン牧師のミニエッセイ
『うらをみせ』
うらをみせ おもてをみせて ちるもみじ
良寛晩年の良寛が死をまえに詠んだもの(正確にはひとのうた)であるといわれています。最も当時の良寛のこころを現わしているものだといえます。
死をまえにして、自分の良いところも悪いところもさらけだして生きてきた、思い残すことはなにもないということです。私たちは良いところも悪いところも同様にもっています。しかしどうしても、良いところだけしかみなかったり、また悪いところは隠そうとしたり、気づかないようにしています。神様は私たちのどこを見ておられるのでしょうか。きっと両方だと思います。良いところも悪いところも、私たち自身のすべてを見てゆるし、しかもそんな私たち一人一人を大切に思っておられるのです。
うらも、おもても、神様にとってみれば一人の愛すべき子供です。だからこそありのままで救われるのです。
うらをみせ おもてをみせて すくわるる ですね。