人の災難を

クレヨン牧師のミニエッセイ

『人の災難を自分のものに』

 こんな話をききました。バスにひとりのお年寄りが荷物をたくさん持って乗ってこられました。あいにく席はいっぱいで、座るところがありませんでした。また誰もこの人に席を譲ってくれませんでした。よくあることです。ところがたった一人このお年寄りに席を譲ってくれた人がいたのです。その人はバスの運転手さんだったのです。
 
 「席がなくてお困りでしょう。私が立ちますからどうぞお掛けください」といって、こんどは乗っている人達に、「私が立てばいつまでもバスは動きませんよ」と言われたそうです。そのあとどうなったかおわかりでしょう。たくさんの席があいたそうです。
 
 私たちは自分の身にかかってくる災難を逃れるためには、なんでもやります。人のそれには無関心です。ところが人の災難を自分の災難にして一緒に負ってくださるお方がいます。イエス様はいつでも私が代りに立つといわれています。 

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