見物人の研究

クレヨン牧師のミニエッセイ
『見物人の研究』
 サル山で、おもしろい研究をしていると聞かされました。その研究とは、サルの社会そのものの研究ではなく、サルを見にくる人を研究の対象にしたというのです。具体的なことをいえば、若い女性の集団がサル山にやってきて、子ザルを目の前にするとかならず、「かわいい-っ」とシュプレヒコ-ルがおきる。中小企業の管理職といった男性はどうかといえば、「どれがボスだ」と探して、「あれだな」と分かると帰るまでボスの統率ぶりを観察しているといいます。また、日本人と外国人の間にも違いがあるといいます。見物人はどうも自らの内のものを、サルやサルの群れに投影しているというのです。信仰もそうかもしれません。しかし、ただひとつ違いがあるとすれば、神様が私達のなかにキリストをみておられるということでしょう。

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