『ポロロ~ン』

クレヨン牧師のミニエッセイ

『ポロロ~ン』

 東京へ久し振りにいってまいりました。しかも、広島から十二時間の道のりをバスに揺られて。明け方の雨の中でみた東京は、初めて上京した時の新鮮な気持を持たせてくれました。しかし、バスの旅は一度で充分です。
 
 今回もまた東京で新しいことにであいました。それは、新宿駅のホ-ムの発車ベル音が琴の音に変わっていたのです。確か去年までは、「ジリリリリ~ン」というやかましいものでした。今回は、「ポロン、ポロロ~ン」という音でなんとものどかな感じなのです。
 
 新宿駅といえば毎日、何百万という人が乗り降りする駅として有名です。しかも緊張した、もっといえばイライラした気配の駅でもありました。そこでは、発車寸前に飛び乗る人もいれば、怪我をする人もあったことでしょう。ケンカなどはよくしてたものです。ところが今回新宿駅にいった時、まったく違った感じを受けました。
 
 このポロロ~ンという音が、その駅を変えてしまったようです。ジリリリ~ンと警告の音をやめて、心に余裕がもてるポロロ~ンという音に変えたことにより、警告しなくてもよくなったのです。心に余裕をもって御言葉を聞きたい。

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