2017年8月3日木曜日

『涙は必要です』



クレヨン牧師のミニエッセイ

『涙は必要です』

 保険会社が、「家庭生活と涙」をテ-マにしたアンケ-ト調査を試みました。涙を通して家庭に求められている潤い、コミュニケ-ションの大切さを考えるためのものでした。その結果をみれば、人はどんなときに涙をながすかうかがえます。例えば、主婦の七割が自分を、「涙もろい」と判断しています。また主婦の過半数が、「人知れず涙を流すことがある」と答えています。人知れず流す涙は、「思い切り泣ける」「家庭が暗くなることへの配慮」であり、その涙は「悲しい涙」が最も多いとあります。また仕事を持つ主婦の三人に一人が「悔し涙」をあげています。
 
 ところで、夫の涙を見たことがある主婦は約四割にのぼります。感想として、「素直に見せてくれてうれしかった」「夫の気持が分かるようになった」と、互いに心通じあう効果を認めています。そんなこんなで、八割以上が家庭生活に涙は必要と評価しています。
 
 「涙は人間がつくるいちばん小さな海です」と言ったのは、寺山修司氏です。そういえば、イエス様が笑ったという記事はありませんが、涙を流されたことはありました。涙を通して通じあうものが「愛」なのでしょう。