2017年8月8日火曜日

『二九時間一二分』

クレヨン牧師のミニエッセイ

『二九時間一二分』

 「一日に何時間あればいいと思いますか?」というアンケ-トをビジネスマンにした。その結果、回答の平均は何と「二九時間一二分」だったそうです。皆さんあと五時間欲しいと思っておられるのでしょう。その五時間が生活にゆとりができる時間と考えておられるのかもしれません。
 しかし、実際には残業が五時間増えるだけになりそうです。この結果にもとづき売り出されたのが、二五時間時計です。とても実用性には欠ける品物ですが、飛ぶように売れていると聞きました。これに気をよくして売り出されたのが、十時までしかない時計です。もっとゆったりとした一日を送りたいと願っている人もいる、という逆転の発想です。この時計は1時間を七二分に分割してあるのだそうです。
 神様が私たちに平等に与えられているものに、「時間」というものがあります。その時間をどのように使うかは、私たちに任されています。ある旧約学者は次のように言ってます。「人間の時間は、いつも脅かされ、危険に満ちた時間でもある。人間の時間は、救済し、解放することによって、新たに授け直される必要がある。病気によって危機がくるように、治療によって救いがくる」