『~らしさ』

クレヨン牧師のミニエッセイ

『~らしさ』 

福富護氏の「らしさの心理学」という本は、次の文で始まっています。
 
 「『智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角この世は住みにくい』。みなさん御存知の夏目漱石の『草枕』の一節です。世のなかは理屈どおりに機能しているわけでなく、感情のおもむくままでもない。無理して頑張っても窮屈でしかない。そう考えてみると、『自分らしく』ということがどんなに大変なことかわかる」。この本を読みながら、私たちがよく「~らしく」というけれども本質がみえてないことが多いと気づかされます。教会の前においてあるプランタ-は、この晴天続きで草花が根付きません。しかし水もやらないのに雑草だけはキチンとはえてくる。しかも水をやらないのに枯れない。不思議だなと思います。これも「雑草らしく」ということでしょうか。
 
 神様の前で「私らしく」ありたいと思えば思うほど、違う自分を作り出しそうでいやになります。しかし、神様はちゃんと「あなたらしく」を知っておられるに違いないと確信していいです。

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