『教会の鐘』

クレヨン牧師のミニエッセイ

『教会の鐘』
 
 徳山教会の鐘を設置した時のことです。日曜日から順調に鳴り響いていました。毎日聞けるのは、牧師の家庭とそしてこの地域の方々です。私はなんて幸せなんだろうと一人喜びを噛み締めていました。
 
  毎日聞いていますと、だんだん生活のリズムができてくるように思えます。時の確認ができる。正午だからもう鳴るかなとか、もうすぐ六時だなと時間を気にするようになりました。けじめができていいものです。しかもいいことを教えられました。それはミレ-の『晩鐘』です。あの絵は教会の鐘とともにお祈りしている夫婦の絵でした。そう考えたとき、あの鐘が鳴るときは立ち止まって『祈る』ことにしようと決心したのです。
 
   鐘はたった四十秒しか鳴りません。しかし、その短い時間がとても尊い時間に変えられました。鐘の音とともに皆さんの無事を祈っています。安心して働き、与えられた時を有意義に過ごしてください。鐘は日に三回鳴ります。

このブログの人気の投稿

復活後第五主日礼拝