2018年1月4日木曜日

『礼儀』

クレヨン牧師のミニエッセイ

『礼儀』

 お菓子を食べていたら、煎餅袋の裏に『日本食の礼儀』というものが書いてありました。茶碗の持ち方や、お箸の置き方、目の置きどころなど詳しく書いてあるのです。私は食前・食中・食後の箸の置き方など初めて知りました。また箸の使い方の悪い例はたくさんあって驚きました。
 
 お箸をなめるのは「ねぶり箸」、同じお菜を続けて食べる「移り箸」、なにを食べようかうろうろするのは「迷い箸」、遠くのお菜に差し出すのは「及び箸」、吸い物のお椀の中に実を探すのは「探り箸」、お料理を箸で突く「突き箸」、お茶碗の中で御飯をかためる「かため箸」。これはみんなやってはいけないことなのです。
 
 あらためていわれると、この礼儀は作った方への感謝から出てきているように思えます。心を込めて作ってくださったものを、正しく感謝していただく。しかもおいしくいただくことが礼儀だと思います。